ライフステ-ジに沿った歯の健康対策

2011年(平成23年)7月に「歯科口腔保健の推進に関する法律」が公布、施行されました。この法律は人として一生涯、健康を保つためには歯に関わる病気(虫歯や歯周病など)の予防に向けた取り組みが極めて有効であるということを示しています。つまり、一生涯というか、ライフステ-ジに基づく歯の健康対策を知らねばなりません。

各ライフステ-ジごとの注意すべきこと、治療に関する基本事項は日本歯科医師会作成の「歯とお口のことならわかるテ-マパ-ク8020」に記載されています。
歯とお口のことならわかるテ-マパ-ク8020

香川県、とくに高松市の取り組みをまとめてみました。下記をご参考ください。

0~18歳(乳児期から学童期)

高松市では現在下記の取り組みを実施しています。

1歳半および3歳児健診・・・歯の本数や虫歯・かみ合わせなどのチェック等を行います。

2歳児健診が加わりました
スキャモンの発達・発育曲線

上記のグラフは人の発育が年齢ごとにどのように進むかを表した有名なもので、「スキャモンの発達・発育曲線」といいます。どれをとってもちょうど2歳ごろから人の体の源が形成されることが分かると思います。この時期といえば大体歯もはえそろってきますが、生活習慣に関連して虫歯も増え始めるため歯の健康には大切な時期でもあります。それゆえ子供さんに対する食習慣に対する注意点等を保護者の方々へじっくり時間をかけてご理解いただくために2歳児の歯科健診を歯科医院対応型の健診を実施するに至っております。

当歯科医院でもお受けいたします。その際の注意点を記載しておきます。まずはお電話頂きご予約を頂きます。その際、事前に聞きたいことをお教え頂ければ健診はスム-ズにできると思います。またその時間帯は優先に診ますので、ご安心ください。

就学時健診と学校健診 ・・・学校歯科医による健診(年1回ないし2回)

⇒こどもの健康は大丈夫?

18~65歳(成人期、妊産婦)

働くお父さんお母さんから『仕事優先で歯科医院に行けない。』というお声を頂戴します。 しかし、ご自身の健康が保たれないと、集中して仕事は出来ないと思いますよ。生活習慣病をはじめとする全身疾患と歯周病との相関性を痛切に感じており、むし歯や歯周病から大切な歯を守っていくには定期的管理が必要ではないでしょうか。下記の健診をご利用いただき、現状の把握をしましょう。


妊産婦健診
高松市から委託されている健診で、高松市から交付される母子健康手帳と妊婦歯科健康診査票をもって、受診ください。むし歯や歯ぐきについて検査し、お口の中の健康について説明いたしますので、ご利用ください。

 

成人歯科健診
対象者が30歳の方も利用できるように拡大されました
高松市から委託されている健診で、対象は30、40、50、60歳の全市民の方々です。(職場で歯科健診を受けた方、国保歯科ドックを受診された方を除く) 健診内容は、歯周病やむし歯の検査、かみ合わせのチェックを行います。その中で、歯周病に関する検査項目が変更されました。実施期間は、7月1日から2月28日となっていますので、「成人歯科健診受診票」が届きましたら、ご利用ください。

 

特定歯科健診
正式には「特定健康診査・特定保健指導」といいますが、一般には「メタボ健診」といわれています。糖尿病と歯周病の関係は厚生労働省も認めており、香川県はいち早く導入されました。特定健診の中に歯科健診も実施されるメリットは、咀嚼に支障を来しているような方に歯科治療の必要性と、生活習慣や歯周病改善によるメタボ改善指導がなされます。歯周病予防のために定期的な受診をすれば、医科の治療を含め一人年間医療費を約14万円削減できることがわかっています。是非ともご理解頂き、健診をご利用いただければと考えています。

65歳以上(高齢期)

生活習慣病をはじめとする全身疾患と歯周病との相関性による歯周病の進行は年齢とともに予想以上にはやまります。むし歯や歯周病から大切な歯を守っていくにはこまめな定期的管理が必要ではないでしょうか。

成人歯科健診
対象者は65、70歳の全市民の方々で、詳細は、上記(成人期における成人歯科健診)記載と同様です。

オ-ラルフレイルってご存知ですか?

ご高齢のオ-ラルフレイルって病気をご存知ですか?
むし歯や歯周病を放置しておくと、歯を失い食べられるものが限られてくるため栄養状態もアンバランスになり、食欲も落ちてしまいます。口腔機能の低下で引きおこる症状としては食べること以外に滑舌の悪化、口臭にも繋がり、人とコミュニケーションをとることが億劫になって引きこもり、うつ病や認知症を呼び寄せることにもなってしまう、サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)やロコモティブシンドローム(運動器症候群)の発症などが問題となっています。 

「社会性」「バランスの良い食事と歯・口の定期的な管理」「運動」、この3つを維持することがサルコペニアの予防になり、オ-ラルフレイルの予防につながります。そのためは、歯周病やむし歯、歯を失ったときに速やかに治療を受けることはもちろん、定期的に歯・口の健康状態を受診頂き、健康状態を保つようにお願い致します。